日記

長期インターンシップの思い出

やぽぽ〜。王様です。

今回は過去編!大学時代に行ってた長期インターンシップについての思い出についてである。

時は大学3年生に戻る。

地域の小企業に半年間タダ働きでインターンシップするという募集が校内であった。

ただ働くとかじゃなくて、企業の悩みを解決するだったり、お助けする企画を出して、半年間それを実行して結果を学内で発表するみたいなものだった。

そのインターンシップでの売りは、実践力を育成するというもので、地に足のついた実行力みたいなものを身につけよう!みたいな感じだった。

何で応募したのか理由を忘れたけど、過去、いろんな経験積みたくてホームページ制作会社でアルバイトしたり、学生の時から強制でもないのに資格を取ったりしてた意識高い系学生だったので、たぶん理由はそう言った感じだ。

あとは、学校の勉強だけやっても社会で通用するわけじゃないと、さまざまなアルバイトを通して知っていたからかもしれない。

インターンシップの始まりは、自分で数ある小企業の中から行き先を決める展示会みたいなものがあった。
最初に企業紹介があり、その後各ブースに別れて詳細を聞くような形だった。

地域の小企業のブースがずらっと並んでいる中、王様が選んだインターンシップ先は、少し特殊な習い事の企業だった。

同じ列に角刈りの大学生がいた。
どうやら一つ下の学年で同じ学科の子らしい。
小柄で着古したシャツを着ていた。
この角刈りくんとは半年間一緒にタダ働きする相棒になるのであった・・・。

ブースでは習い事企業の人が色々と詳細を話してくれた。
30代半ばの爽やかな男性だった。
俳優の田中圭さんに似ていた。日記では田中さんと呼ぼう。
話ぶりも物腰が柔らかく、要点を押さえており仕事ができそうだ。
角刈りくんと、田中さんにたくさん質問をした。

色々と話を聞く中で、この習い事企業の悩みは集客にあった。
そもそもこの習い事自体の認知が低く、お客さんが向こうから習いたいとやってくることは稀だった。
企業としては、もっと習う人が増えてほしい、規模拡大したい、そもそもこの習い事の認知を上げたいといった希望があるようだった。
しかし企業の従業員人数がそもそも少なく人手が足りないようだった。
田中さんがインターンシップの担当者だったが、話を聞くと目が活き活きとしていて仕事に対して情熱を持っている人なんだなぁと思った。
人が足りないこともあり、田中さんは先生役、教材作成、事務処理すべてをこなすスーパーマンだった。

ふむふむ。と話を聞いて帰り、その後この習い事企業にインターンシップ先を応募した。
決して担当者がイケメンだったからという理由ではない。

その後班分けが発表された日に、角刈りくんと2人でこの習い事企業でインターンすることを知った。

まず企画書のようなものを学内のアドバイザーの元、作成することになった。

そこでブレインストーミングなどアイデア出しの手法とか、情報を整理する6W2Hとかいちから企画するための方法を色々学んだ気がする。

角刈りくんと一生懸命考えて、何回も話して、企画を練った。

角刈りくんは年下ということもあり、完全に王様の右腕になっていた。
言う時は言うけど基本的に優しく温厚な人柄だった。
あとは王様が女だからか、少し遠慮がちだった。

企業にヒアリングに行ったり、授業に参加したりした。
実際に田中さんや他の先生、習い事に通う人たちに接したり、習い事の先生補佐をするなど企業の中に入り込んだ。
企画作成の打ち合わせでは慣れない議事録を、フォーマットを工夫して書いてみたりした。
半年間と長い期間だったのもありスケジュール管理とタスク管理もする必要があった。
アルバイトもあまりしてないし2人だから、管理はそこまで苦労しなかった。

ここで学んだ経験はかなり就職後活きている。

そして練りに練った企画が完成した。

内容は特殊な習い事を知ってもらえるようなイベントを開こうと言うものだった。

イベント内容については、対象を学生にして、ニーズを探るべく近隣の学校にアポイントを取りアンケートを行った。

アンケート結果から、身近にこの習い事をやっている人がいないことがわかったため、心理的に人は親しい周囲の人から影響をうけることから、親子、友達と参加できるような、習い事を知ってもらえて楽しいイベントを開くことにした。

企画が決まったら、詳細を打ち合わせし、やることが明確になったので分担することにした。

一緒にやってもよかったのだが、角刈りくんも王様もソロプレイヤーなところがあった。
後々わかったが、角刈りくんは人当たりこそ温厚だが、こだわりの強い職人気質なところがあった。

角刈りくんの一番驚いたことは、王様より貧乏生活をしていたことである。
一人暮らしの家賃もろもろ含め月8万以内で暮らしていた。なんなら余るらしい。
その徹底ぶりは、まず家で明かりをつけない。
基本外に出ているのもあるが、日が落ちたら寝るのだ。ロングスリープも良いところである。
服へのこだわりがなく、似たようなTシャツばかりで、見かけ上はなんにしても質素なところがあった。
また、王様と同じく勉強?好きで、あまりアルバイトに力を入れず、こんなタダ働きインターンシップに参加していた。

そんな角刈りくんと、イベント準備の教材、楽しい体験ができるようなブースをいくつか設ける準備、説明、紹介用ムービー作成などを進めた。
王様は、体験用の教材作成と、チラシ、ポスター作成を担当した。
同時並行で、ホームページの会社のアルバイトもしていたので、
ソフトは使い慣れておりチラシを作るのには困らなかった。
本当に見てほしいくらいあるが、個人情報がどこを隠しても載っているので難しい。
お祭り感のある商業感のない、かつ習い事がいかにも楽しそうなチラシを作った。
学内、企業の方にも好評だった。

ここまで色々書いているが、道のりは順調なときもあれば、停滞していた時もあった。

インターンシップを通して、王様の課題はモチベーションの管理だった。
アンケートを取り、考え企画を作成し、チラシを作る、教材をつくるまではよかったが、台本みたいなものを作る、報告用資料作成など諸々の事務的な作業あたりからやる気があまり出なくなってしまったのだ。
やる気の出ない作業を後回しにして進捗が遅れてしまった。
やる気が出なくなった理由は、おそらくやりたいことだけやって、事務的なものとかに対してあまり興味がなかった、意味が感じられなかったからである。
意味の感じられないことに対してモチベーションを保てないのが課題と感じていた。

そのときに田中さんからアドバイスを貰った。

「やってみたあとに、意味がわかることもあるよ」

その言葉の意味がわからなかったので、理解するべく、とりあえずやってみることも大事なんだなと思った。
あの多忙を極めた田中さんが言うならそうだ!と当時の王様は思った。
当時大学生の王様からしたら、田中さんはスーパーマンなのである。(今でも)

今になって、分かったような分かってないような。。
これやる意味あるのか?って思いながらやって、やった後に意味あった!ってなることは少ない。
あれから何年も経ったけど、いまだにモチベーションは課題である。
やっぱり、やる前から意味付けをしっかりしないとモチベーションが保てない。

そんなこんな、やってみてわかること、ぶつかることを感じながらイベントの準備を進めていた。

イベント当日、チラシをたくさん配った効果か、想定通りぐらいの人数、数十人来てくれた。(ちなみに都会ではないそれなりの住宅地)

とても楽しんで体験してもらえたようで、事後アンケートの満足度はとても高かった。
また、何名か習い事の成約もできた。

ひとつ失敗といえば、序盤の方の挨拶や全体説明で、イベントで学生が話しているのに、王様も角刈りくんもとてもかしこまった言い回しや、会社の説明をして、イベントに来てくれた方々から警戒されてしまったことである。

学生がイベントを催しているから行こう!となった人達に、学生が企業の人みたいな、来た人たちにだいぶお客様扱いをしてしまったのである。反省した。

最初はかしこまっていたけど、各ブースに別れてからは1対1ぐらいの距離感になり、フランクに接することができた。

イベントも無事終了し、企業の方々からも好評だった。
半年間タダ働きとは言ったけど、とても楽しく得られない経験を得て感謝している。
その後、学内で成果発表などし、インターンシップは終了した。

なんだかんだインターンシップは紆余曲折あったもののかなり情熱をもって取り組めたと思う。
とても楽しかったし、興味もあったし意味を感じられた。
角刈りくんとはなにか絆のようなものが感じられるくらいには良い相棒だった。

インターンシップ終了後、田中さんと交流がありご飯や来年のインターンシップのお手伝いなどで関わった。
卒業時もご飯に連れて行ってくれたり、王様が県外に就職しても、出張で近くに来たときにご飯の声をかけてくれる。
コロナで途絶えちゃったけど元気にしてるだろうか。

角刈りくんはインターンシップ後、学業の傍らこの習い事の企業でアルバイトで講師を務めることになった。
大学を卒業後は、角刈りくんは就職をせずにフリーランスの道に進んだ。
当時は何でなんだろうと疑問しかわかなかった。
王様は角刈りくんに何で就職しないの?した方がいいよなんて言ってた。
それもそのはず、何のための新卒就職切符なのかと・・・。
たくさん企業の推薦もあるし、進学以外は企業に就職するのが当たり前だったのだ。

今思えば角刈りくんは天才としか思えない。
よく新卒で就活せずに自分の道をいったと尊敬する。
現に王様は安定の企業を選んで、悩んでいるじゃないか。
情熱を持てる仕事がしたい。。。

やりたいことやってる角刈りくんが、とても羨ましい。
今は何してるか知らないけど、自分のやりたいように生きてるんじゃないかな。

POSTED COMMENT

  1. 回送トレイン より:

    こんにちは回送トレインです 
    自分が思ったことは長期インターンシップでいろんなことをされてきたと思われます やっぱり王様は初めてきた時から思ったとですがなににも熱心で私はすごいと感じていますそして今回この日記を見させてもらってもっとすごいと感じました 
    王様がやってきた長期インターンシップなどの経験は決して無駄にはなりません。
    もしも行き詰まる時もあるからもしれません
    その時は少し立ち止まり考えを改めて前へ進んでみてください
    何かあれば相談にものります
    これからも応援しております。

    • 王様 より:

      回送トレインさん、日記読んでくれてありがとうございます!
      そんないつも熱心じゃないですよ( ´ ▽ ` )このときは頑張ってましたね!
      これからも頑張ります!よろしくお願いします!

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