やぽぽ〜。王様です。
たまには過去編。ということで。
※王様の性格の悪さ出てます注意・・・。
時は大学時代に戻る。
王様の数少ない友だちにネイルが好きな子がいる。
その子の名前はネイルと呼ぼう。大学の同級生だ。
ネイルはバイリンガルで明るい子だった。
日本にやってきて長く、わからないことと言えば、「焼く」と「炒める」の違いがわからないくらいだ。
あとはぽっちゃり、高身長、大食いで、積極的に話すタイプだった。
猪突猛進な性格で、遠慮というものを知らない。
横断歩道がない車線数の多い道路を斜め横断するし、ランチの付け合わせ食べ放題の時は付け合わせをこれでもかと食べる。
ご飯おかわり無料の店が好きでご飯を何回かおかわりする。
ラーメンのスープは全て飲み干す。なんなら最後はご飯を入れて雑炊にしていた。
ネイルは地頭は良いのだが、外国育ちというのもあり結構大雑把な部分があった。
ネイルとは最初から仲が良かったわけではないが、
とある授業で二人きりになったため交流を持つようになった。
ネイルはおしゃれが好きだった。
王様はおしゃれなんてどうでもいいけど、地元の周りの友達が陽キャだったので影響されて、それなりに見た目は気を遣っていた。
まあ、どうあれ化粧品やアクセサリーなどおしゃれトークが弾んだ。
積極的な性格のネイルと王様は意外と相性が良かったのだ。
それから授業を一緒に受けたり、ランチを一緒に食べたり、一緒に散歩したりした。
ランチくらいは問題ないが、その頃の王様は貧乏で自炊を頑張っていた。
王様は県外で一人暮らしをしており、学費は親にも援助してもらいながら自分でも支払い、
一人暮らしの費用は奨学金を少しだけ借りた。
(まだ返しきれてない、あとボーナス○回分くらい・・・えっ次のボーナスはV化費用に充てるだって!?早く返しなよ・・・)
学業・アルバイト・一人暮らしの中、貧乏飯のレパートリーも少なく、お金もご飯も貧しい日々を送っていた。
わりとアルバイトには力を入れず、大学に入っても学業に力を入れていた。
田舎の大学というのもあり、周りに遊べる場所は少なかった。
家にはテレビもゲーム機もなく、低スペックのノートPCしか持っておらず勉強に勤しんでいた。
勉強するための学生なのに、アルバイトに力を入れては本末転倒だと思っていた。
学業面ではぼっちというのもあったが、人を頼るのが嫌で課題やテストはほぼ自力で勉強してこなしていた。
まじで真面目すぎる。図書館で勉強をよくしていた。
自身の研究分野の本とか、今となってはどうでもいいTOEICとか資格とか。いや意外と役に立ってる。
アルバイトも色々やったけど最終的に、スキルが身につくバイトを選ぶあたり勉強が本当に好きである。
そんなガリ勉王様の主食の主力は、ご飯を冷凍してタッパーに詰め、いつでもレンチンできるようにして、
日持ちするベーコンやたまご、その日買ってきたもやしを焼いて、
なぞの炒め物と白ごはんを食べていた。
肉は高くてあまり買わなかった。代わりに日持ちするベーコンやウインナーを薄く小さく切って野菜と一緒に炒めていた。
あとはわかめうどん、もやし焼きそば、ソースかけるだけのスパゲッティもよく作っていた。
あまりの雑な食事に引かないで。
やはり料理は面倒で、レパートリーは全然増えなかった。
新メニューを開拓することは少なかった。
向いていないと言えるだろう。
一方ネイルは、学業は全く力を入れずにアルバイト、遊びに出かけることが多く、自炊せず全て外食で済ませていた。
課題も人にやらせたりコピペしている。
ネイルとよくランチに行った。大学近くの定食屋さんや学食は安いのだ。
そんな王様だったが、このまま外食ばかりではだめだと思い、料理サークルや教室にでも通って、料理の腕を上げたら自炊も上手くなるのではと考えていた。
ネイルにその件を話したところ、
「あおぽん、これをみて」
と動画を見せられた。
どんな動画だったかと言うと、
料理のできる見た目が普通の女と、料理のできないかわいい女が並んでおり、
男の人が付き合いたい人の方に並ぶと言うものだった。
結果的に、男の人は5人全て料理のできないかわいい女の方に並んでいた。
ネイルは、ね?という顔をして王様を見ていた。
王様がその動画を見て思ったことは、王様は自分の料理が上手くなって、自分の満足度を上げたいだけなのに、
なぜ男を絡めるのか、男のために料理を上手くなることがモチベにならないので、意味がわからないということだった。
噛み合っていないのである。いろいろと。
王様はちょっと違うよなぁと思っていただけだけど、今思うとネイルはとんでも失礼なやつである。
つまりは普通の容姿の王様が料理ができるようになったところでモテないよ?とも捉えられるのである。
ちなみに客観的に見て、ネイルより王様の容姿が見劣りしてるなんてことはない。
自分のことを棚に上げて話をしてきているのである。
それが原因かはわからないけど料理に関することは結局やらずに終わった。
卒業の間際まで、料理の腕は平行線を辿った。
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卒業の間際、ネイルと歩きながら話していたときに、
ネイルの左手に指輪がはめられていることに気がついた。
ネイルには恋人がいた。
高学歴なのはもちろん頭がよく、真面目、見た目も普通、性格も優しい、超優良な・・・。
ネイルはどうやら婚約指輪をもらったらしい。
その話を聞いた王様はおめでとうとはすぐに言えなかった。
王様にはもちろん彼氏はいない。
だけど、勉強もバイトも頑張ってるし、見た目も気を遣ってるし、ひとりでめっちゃ頑張ってるのに・・・。(なお一匹狼で彼氏作りは頑張らなかった)
(王様的基準で)勉強頑張らずに毎日エンジョイ、体重気にせずごはんおかわりしてるネイルのほうが幸せそう・・・。
そんな嫉妬、悲しみが話を聞いた一瞬よぎった。
まあ、一瞬よぎっただけで、知ってる二人だったから、ちゃんとおめでとうって心から言ってその日は帰った。
卒業の時は3人で写真を撮った。
(なおネイルの彼氏は遠方に住んでおり王様は会うの2、3回目だった)
とまあ、ネイルとは卒業旅行にも行ったり、卒業後たまに会ったりもした。
コロナ以降疎遠になってあまり連絡取ってないけど、元気でやっているだろう。
王様の学生時代の一部でした。
やっぱり中身が王様だとどこにいてもこんな感じなんだなぁってしみじみ思う。
いつも心の中はぼっちだ。
ちなみに社会人になっても料理の腕は平行線です。
料理教室に通う時間もお金もあるのに行ってません。