日記

高校生の時、バイトリーダーのおばさんとバトった話

高校生の時、 バイトリーダーの おばさんとバトった話 (1)

それは、王様が高校2年生の時だった。

人生初めてのアルバイトは某ハンバーグ店。

たしか親には社会勉強のためとか言って、納得させた。

当時の王様は、そこそこ勉強が必要な公立高校でがり勉していて、いわゆる外の世界を何も知らない箱入り娘だった。

なんで始めたかっていうと、学校に少人数いたアルバイトしていた友人に憧れたからである。

不真面目な子で、学校で目立っている子がアルバイトする傾向にあった。王様は真面目だったので不真面目になりたかったのだ。

そんなこんなでバイトを始めたけど、王様は初めてなので気づかなかった。

その店舗に、学生がほぼおらず、古株メンバーだけで従業員が構成されていることを・・・。(新人はすぐやめたらしい)

例にもれず、バイトリーダーのおばさんに目をつけられた。あたりが強く、話しかけるのが怖かった。

王様は初めてのアルバイトであり、不慣れだった。あとは若くて将来有望な女子高校生。周りの人が優しくしているのが気に入らなかったのか?

王様はつらかったので、学校の友達に愚痴り、バイト先のことを戦場と呼び、そのBBAのことを光浦と陰で呼んでいた。(光浦靖子さんに似ていた)

光浦は30代の古株バイトリーダーで、独身ジャニーズファンだった。今思えばこんなBBA(今となっては歳近い)になぜびびっていたのか…。

とある日、いつものように戦場で働いていたが、王様はいつも通りポンコツなのでミスをした。

みそ汁はかき混ぜないと、急に温めたら爆発するのである。知らなかったので爆発してしまった。

光浦は冷たく王様を見て、休憩室へ行きこのことを愚痴っていた。

王様は涙をこらえて片付けをし、みそ汁をかき混ぜていた。そうしたらもう一人のおばちゃんが心配して話しかけてくれた。

おばちゃんが話しかけてくれるまで我慢していたが、そこで泣き出してしまった。

そこから王様は戦場のトイレでひとりでしくしく泣いていた。その時おばちゃんやほかの社員が光浦にガツンと言ってくれたらしい。

そのあと光浦と顔を合わせたけど、気まずい感じで何もなく終わった。

そこから光浦派と王様派で溝ができてしまったが、平常通り戦場はハンバーグ店として稼働していた。

おばちゃんは優しかった。古株のおばちゃんや社員は今の今まで波風立てずに過ごしていたのに、王様の味方に付いてくれたのである。

後から聞いたけどおばちゃんの娘と同じ高校に王様は通っていたらしい。娘のように思われていたのかもしれない。

その後も光浦のあたりが怖かったけど、周囲のフォローでなんとか戦場に通い続けた。

だけど、王様は半年で戦場をやめた。受験が迫っていたからである。

王様が発端となって戦場は分断されたけど、あの後どうなったんだろうか。

ちなみに大学生になってから戦場にハンバーグを食べに行ったけど、誰にも気づかれなかった。おばちゃんに話しかけてお礼を言って帰った。